第2回 スキー・フォー・ライト ジャパン

プログラム


last modified: 2004.3.1
会場で参加者に配布した資料と「1996-1997年 活動報告」の一部を合わせたもののHTML版です。

目次 (Contents)

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第2回 スキー・フォー・ライト ジャパン

2nd Ski For Light Japan

プログラム

PROGRAM

1997年1月4日〜7日 福島県 裏磐梯

January 4-7, 1997 Ura-bandai, Fukushima

"If I can do this, I can do anything"

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第2回 スキー・フォー・ライト ジャパン開催にあたって

昨年に引き続き、第2回スキー・フォー・ライト ジャパンを開催することになりました。

昨年の第1回のプログラムには、34人の視覚障害者・晴眼者の方々に参加していただき、高い評価を頂きました。今年は北は北海道から南は九州まで、日本全国から50人もの方々に参加していただけることになり、大変うれしく思っております。昨年のようなアットホームな雰囲気にすることはやや難しいと思いますが、参加者のみなさまにはできる限り楽しんでいただき、新しい友人を増やして頂けるように努力をしていきたいと考えております。

スキー・フォー・ライト ジャパンでは、視覚障害者と晴眼者が対等の立場で、クロスカントリー・スキーをレクリエーションとして楽しみ、異なった文化を持つもの同士が交流し、理解し合うということを目的にしております。また、個人のニーズにできる限り答えていくことを重要と考えております。プログラムをよりよいものにしていくために、参加者のみなさまには気軽にコメントやアドバイスをいただければ、非常にありがたいです。

大自然の中で、みなさんと楽しい時間を過ごせることを期待しております。

スキー・フォー・ライト・ジャパン
プレジデント
青松 利明
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Ski For Light International
プレジデントからのメッセージ

Dear Japanese Ski Friends,

It is an honor to be given the opportunity to extend congratulations to you in connection with the 2nd Anniversary of Ski for Light in Japan. It is so exciting to see the energy and interest of skiers and guides from countries all over the world.

As a sighted guide I have been involved in Ski for Light events since 1981. In all those years there have been several things that keep me coming back; meeting new people while teaching and learning; getting a chance to see healthy changes in so many people over the years, and last -- Ski for Light is FUN.

As you plan and organize you will find that all the hard work pays off! By all reports this was shown last year at Urabandai in Fukushima.

To all of my ski friends in Japan I send my best wishes for the future success of Ski for Light Japan.

Best regards,

Nancy McKinney Rowan
President
Ski For Light International


日本のスキー仲間の皆さんへ

第2回スキー・フォー・ライト ジャパンの開催にあたり、皆さんにお祝いを述べることができますことを大変光栄に思います。世界中のスキーヤーとガイドの皆さんの熱意と関心とを知ることは、大変に喜ばしいことです。

1981年より、私は晴眼者のガイドとしてスキー・フォー・ライトの活動にたずさわってきました。私がそれ以来継続的に参加してきたのにはいくつかの理由があります。教え、教わる中で新しい人達に出会いましたし、多くの人が健康的に変わっていくことを見ることができました。そしてなによりも、スキー・フォー・ライトは「楽しい」経験だったのです。

企画・実行といった、すべての努力は実を結びます。このことは昨年の福島県 裏磐梯での第一回プログラムの報告からも明らかです。

スキー・フォー・ライト ジャパンの今後の成功をお祈りいたします。

ナンシー・マッキニー・ローワン
プレジデント
スキー・フォー・ライト インターナショナル

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[寄稿]「SPORTS FOR ALL」としてのスキー・フォー・ライト ジャパン

今、日本では国をあげて「生涯学習」「生涯スポーツ」の振興が叫ばれています。この背景としては、基本的人権としての「スポーツ権」の確立や、「Quality of Life」(生活の質)の向上をめざす気運の盛り上がり、というよりも2010年に到来が予想される4人に1人が65歳以上の超高齢化社会にそなえ、医療費の上昇を少しでも抑えようとする政府のねらいが見え隠れします。しかし、「誰でも」「誰とでも」生涯楽しめるスポーツを普及させようとする国の方針は、一般健常者にとっても、障害を持った人達にとっても朗報です。

その昔、男性だけにしかプレイを許されていなかったスポーツが、女性も楽しめるようになり、そして男と女が共にプレイする方法や3世代がともに楽しめる方法が工夫されていったように、健常者と障害者も、どちらかが犠牲になる関係ではなく、共に楽しめる方法を模索する試みがパラリンピックや福祉レクリエーションの世界で展開されてきています。

この「スキー・フォー・ライト ジャパン」は、正にスキーを通して健常者と障害者が共に喜びを分かち合い、共に生きることを学べる素晴らしいプログラムです。「ノーマライゼーション」「バリア・フリー」「ユニバーサル」といった福祉の理想の姿が見事に実現されている点も注目に値します。是非、多くの方々がこのプログラムに参加され、共に生きる喜びを体験されることをお勧めします。

上智大学 保健体育研究室 助教授
上智社会福祉専門学校 講師
(財)日本レクリエーション協会 専門委員
師岡 文男

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[寄稿]スキー・フォー・ライト ジャパンの活動に寄せて

今までの障害者スポーツは健常者の計画したスポーツ プログラムに障害者がゲストとして参加するというかたちが一般的でした。障害者はゲストとして、健常者はボランティアとして参加し、そこには共に楽しむという思想はありませんでした。

このことに気付いた代表者の青松さんが、何人かの仲間に声をかけて創ったグループが「スキー・フォー・ライト ジャパン(SFL-J)」で、考え方も現代風、なかなかしゃれたネーミング、一緒にスキーに行かないと世の中の動きに取り残されてしまいそうな気がします。今のところ国内と国外のプログラムが各々年1回と確実に、無力相応に実施しているようですが、これからが楽しみです。参加者が多くなったときにどうするかを考えていると思いますが、応援してくれる人が現れることを信じています。

広報活動、プログラムの進め方も青松さんが大学生活、留学生活その後の国際交流で体得した知恵が充分に生かされていて、私などは教わることが多くあります。クロスカントリースキーをやっている人、これからやってみたいと思っている人、是非参加してこのSFL-Jを一緒に育ててください。

日本視覚障害者柔道連盟
副会長 伊藤 忠一

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第2回 スキー・フォー・ライト ジャパン

プログラム

1月4日(土)
12:00           スキー講習会を希望するガイドの受付(休暇村ロビー)
                昼食、説明会
13:00           スキーあわせ
13:30〜15:30    クロスカントリースキー講習
15:30〜17:00    休憩
17:00〜17:30    講習会に参加しないガイドの受付(休暇村ロビー)
18:00           夕食
19:30〜21:00    ガイダンス(ガイド全員)
                *  自己紹介
                *  スキー・フォー・ライトについて
                *  視覚障害について
                *  ガイドテクニックについて

1月5日(日)
7:30            朝食
8:30            スキーあわせ
9:00〜11:30     ガイド講習(ガイド全員)
11:45〜         視覚障害者の受付(休暇村ロビー)
                昼食
13:00           開会式(自己紹介含む)
13:30〜16:00    スキーあわせ、クロスカントリースキー
17:00〜18:00    ミーティング(ガイド、視覚障害者別)
18:30〜         夕食
20:00〜21:30    交流会

1月6日(月)
7:30            朝食
9:00〜12:00     クロスカントリースキー
12:00           昼食
13:00〜16:00    クロスカントリースキー、タイムトライアル
17:00〜18:00    ミーティング(ガイド、視覚障害者別)
18:30〜         夕食
20:00〜21:30    交流会

1月7日(火)
7:30            朝食、チェックアウト
9:00〜          クロスカントリースキー
10:00〜11:00    申告タイムレース
12:00〜         昼食、表彰式、アンケート回収
14:00           解散

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Ski For Lightについて

視覚障害者のクロスカントリースキー・プログラムというアイディアは、ノルウェー人のオラブ・ペダーセン(Orav Pedersen)と、アーリング・ストーダル(Erling Stordahl)によって提案され、ノルウェー王室のサポートのもとで1964年より始まりました。この大会は「リデレント(Ridderennet)」といい、現在まで毎年開かれています。

ペダーセンはその後米国に移住し、米国版リデレントである「Race For Light」を1975年にコロラド州で開催しました。このときのプログラムは、その名前がしめすように競技志向で、第1回のプログラムにはアメリカ人、ノルウェー人を中心に約60名が参加しました。

その後「Race For Light」は「Ski For Light」と名称を変え、クロスカントリースキーを競技としてではなくレクリエーションとして、健常者〜障害者の相互理解の促進の手段として考えるプログラムに変わりました。

Ski For Lightは1997年には第22回を迎え、米国、ノルウェーの他に数ヶ国から約250人が参加するプログラムに成長しました。次回のSki For Light(第23回)は、1998年2月8日から15日まで、ニューハンプシャー州で行われます。

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スキー・フォー・ライト ジャパンについて

スキー・フォー・ライト ジャパンは、米国Ski For Lightの日本支部として、1995年8月より活動を開始いたしました。初年度である1996年には、1月に第1回の国内プログラムを福島県裏磐梯にて開催し、34名の視覚障害者・晴眼者に参加していただきました。また米国サウスダコタ州で行われた第21回Ski For Lightには、日本から10名の参加者を送ることができました。

2年目の1997年には第2回の国内プログラムを開催し、第1回を上回る50名の参加者にお集まりいただきました。また米国ミネソタ州で行われた第22回Ski For Lightには2名の参加者を送ることができました。

今後もスキー・フォー・ライト ジャパンは、参加していただいた方々のご意見や多方面からのアドバイスを参考に、『視覚障害者レクリエーションの充実』、『視覚障害者・健常者間の相互理解』及び『国際交流』を目的として、活動を継続して参ります。

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謝辞

第2回 スキー・フォー・ライト ジャパンを開催するにあたり、多くの方々からサポートを頂きました。ここにお礼申し上げます。

(順不同)

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スキー・フォー・ライト ジャパン スタッフ紹介

● プレジデント
青松 利明
● バイス プレジデント
丸田 昭輝
● ボード メンバー
秋山 卓也
内田 智也
宇野 和博
江村 圭巳
大橋 咲子
金本 麻理子
北原 隆史
椎野 智子
白竹 祐子
田代 浩二
中出 崇
松浦 大介
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宿泊施設連絡先
裏磐梯国民休暇村
〒969-27 福島県耶麻郡北塩原村檜原
電話:0241-32-2421
Fax :0241-32-2422
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スキー・フォー・ライト ジャパン事務局
青松 利明
電子メール: info@sflj.org
ホームページ: http://www.sflj.org/

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