第5回 スキー・フォー・ライト ジャパン

プログラム

last updated: 2004.3.1


会場で参加者に配布した資料と「1999-2000年 活動報告」の一部を合わせたもののHTML版です。

目次 (Contents)

SFL-J ホームページに戻る


第5回 スキー・フォー・ライト ジャパン
5th Ski For Light Japan

プログラム
PROGRAM

2000年1月3日〜6日 福島県 裏磐梯
January 3-6, 2000 Ura-bandai, Fukushima

"If I can do this, I can do anything"

《目次に戻る》


Ski For Light について

視覚障害者のクロスカントリースキー・プログラムというアイディアは、ノルウェー人のオラフ・ペダーセン(Orav Pedersen)と、アーリング・ストーダル(Erling Stordahl)によって提案され、ノルウェー王室のサポートのもとで1964年より始まりました。この大会は「リデレント(Ridderennet)」といい、現在まで毎年開かれており、2000年で第37回を数えました。

ペダーセンはその後米国に移住し、米国版リデレントである「Race For Light」を1975年にコロラド州で開催しました。このときのプログラムは、その名前がしめすように競技志向で、第1回のプログラムにはアメリカ人、ノルウェー人を中心に約60名が参加しました。

その後「Race For Light」は「Ski For Light」と名称を変え、クロスカントリースキーを競技としてではなくレクリエーションとして、健常者〜障害者の相互理解の促進の手段として考えるプログラムに変わりました。

Ski For Light は2000年には第25回を迎え、米国、ノルウェーの他に数ヶ国から約250名が参加するプログラムに成長しました。

《目次に戻る》


スキー・フォー・ライト ジャパンについて

スキー・フォー・ライト ジャパンは、米国 Ski For Light の日本支部として、1995年8月より活動を開始いたしました。初年度である1996年には、1月に第1回の国内プログラムを福島県裏磐梯にて開催し、34名の視覚障害者・晴眼者に参加していただきました。また米国サウスダコタ州で行われた第21回スキー・フォー・ライト インターナショナルには、日本から10名の参加者を送ることができました。

2年目から5年目の国内プログラムには、延べ200名を超える参加者にお集まりいただき、繰り返し参加される方も増えてまいりました。また米国で行われたスキー・フォー・ライト インターナショナルには、第22回大会以降、延べ8名の参加者を送ることができました。さらに今年度は、かねてより切望していたリデレントにも、2名の参加者を送ることができました。

毎年1回の国内プログラムと、アメリカやノルウェーへの参加者の派遣を通じて、今後もスキー・フォー・ライト ジャパンは、参加していただいた方々のご意見や多方面からのアドバイスを参考に、『視覚障害者レクリエーションの充実』、『視覚障害者・健常者間の相互理解』及び『国際交流』を目的として、活動を継続して参ります。

《目次に戻る》


第5回 スキー・フォー・ライト ジャパン開催にあたって

1996年にスタートしたスキー・フォー・ライト ジャパンの国内プログラムも今年で第5回の節目を迎えることになりました。アメリカでのスキー・フォー・ライト インターナショナルのプログラムに刺激され、全くの素人が手探りの状態で始めた訳ですが、有能なスタッフのサポートと多方面からのご支援をいただき、なんとかここまで育てあげることができました。また、参加者のみなさまには、プログラムをいっしょに作っていくという意味で、文字どおり「参加」していただき、いろいろな意味でご協力をいただきました。ここに、今までの延べ200名近い参加者のみなさまに感謝申し上げます。

昨年はノルウェーやアメリカからの参加者もあり、徐々にネットワークが広がってきていることを実感しています。スキー・フォー・ライトのプログラムは国内だけにとどまりません。海外のプログラムにもぜひご参加いただければと考えております。

年々、1月上旬の雪不足が進み、毎年お正月は裏磐梯の天気予報をこまめに確認しながら、自分にはどうしようもない自然の力にあきらめを感じることもありますが、今回も参加者のみなさまとともに、スキーもアフタースキーも十分に楽しめることを期待しております。

私は盲学校で進路指導の仕事をしていますが、大学進学を希望する生徒もたくさんいます。数十年前までは大学側の理解不足もあり、学力があっても入学試験を受けることすら許可されないことがほとんどでした。しかし最近では多くの大学が、点字や拡大文字での受験等の特別措置を取るようになりました。ただ、未だに受験拒否をする大学も若干ながらあります。そのような現場にいて感じることは、やはり継続的に辛抱強く理解を求め続けていくことが大切であるということです。社会にはいろいろな立場の人がいますが、ともすればそのことは忘れられがちです。しかし、異なった立場の人と接する機会を1回でも多く持つことで、無意識のうちに違いを認め合えるようになっていくのだと思います。スキー・フォー・ライトのプログラムもそのような場の一つとして、今後も地道に活動を続けていきたいと思っております。

今年もみなさまとともに楽しいスキー・フォー・ライト ジャパンを作り上げたいと思いますので、ご協力をよろしくお願いいたします。

スキー・フォー・ライト ジャパン
プレジデント
青松 利明

(第5回 スキー・フォー・ライト ジャパン プログラムより)

《目次に戻る》


Ski For Light International プレジデントからのメッセージ

Warm Greetings to All Participants to the 2000 SFL Japan

On behalf of the SFL, International Board I extend greetings and warm wishes from the United States. The year 2000 brings another wonderful year of skiing, friendship and fun for us all. We are so happy to see your 5th annual event coming together.

Last year your event in Ura-bandai embodied everything that we here in the U.S. have worked so hard for. The involvement of blind skiers and guides working together is so special. One aspect of your program that I enjoyed was the involvement of the whole family. The time on the snow was great, playing games and getting to know the wonderful people that make up your program.

Congratulations on what will surely be another successful year for you. We will think of you as we celebrate our 25th Anniversary in Granby, Colorado. May the year 2000 be another great year for Ski for Light Japan!

Best regards,
Nancy McKinney
SFL President

2000年 スキー・フォー・ライト ジャパンの参加者のみなさまへ

スキー・フォー・ライト インターナショナルのスタッフを代表して、はるばる米国より、ご挨拶とお祝いの言葉をお送りいたします。2000年という年もまた、私たち全員にとって、スキーと友情を楽しめる、すばらしい年になるでしょう。日本でも第5回の大会が開催されることを大変嬉しく思います。

私も参加した昨年の裏磐梯でのプログラムでは、米国の大会で努力して取り組んできていることが、すべて同じように実現されていました。視覚障害者スキーヤーと晴眼者ガイドが一緒になって活動する姿は、とても特別なものです。日本でのプログラムで私が特に気に入ったのは、家族そろっての参加があったことです。ゲームをして遊んだり、プログラムを作り上げているすばらしい参加者と知り合ったりしながら、雪の上で大変楽しい時間を過ごしました。

今年も日本での大会が成功することを確信しております。コロラド州グランビーでのスキー・フォー・ライト インターナショナルの第25回記念大会を迎えつつ、みなさまのことを思い起こしております。2000年が、スキー・フォー・ライト ジャパンにとってもすばらしい年でありますように!

ナンシー・マッキニー
SFL プレジデント

(第5回 スキー・フォー・ライト ジャパン プログラムより)

《目次に戻る》


プログラム

1月3日(月)
11:30           バス (A便) 到着予定
                クロスカントリースキー講習会参加を希望するガイドの受付
                (休暇村ロビー)
12:00           昼食、説明会
13:00           スキーあわせ
13:30〜15:30    クロスカントリースキー講習
15:30〜17:00    休憩
17:00〜17:30    クロスカントリースキー講習会に参加しないガイドの受付
                (休暇村ロビー)
17:30           夕食
19:00〜21:00    ガイダンス
                * 自己紹介
                * スキー・フォー・ライトについて
                * 視覚障害について
                * ガイドテクニックについて

1月4日(火)
7:30            朝食
8:30            スキーあわせ  (3日にスキーあわせをしていないガイド)
9:00〜11:00     ガイド講習
11:30           バス (B便) 到着予定
                視覚障害者スキーヤーの受付  (休暇村ロビー)
12:00           昼食
13:00           開会式  (自己紹介含む)
13:30〜15:30    スキーあわせ、クロスカントリースキー
17:00〜18:00    ミーティング  (ガイド、視覚障害者別)
18:15〜         夕食
19:30〜21:00    交流会

1月5日(水)
7:30            朝食
9:00〜11:30     クロスカントリースキー
12:00           昼食
13:00〜15:30    クロスカントリースキー、各自でタイムトライアル
17:00〜18:00    ミーティング  (ガイド、視覚障害者別)
18:15〜         夕食
19:30〜21:00    交流会

1月6日(木)
7:30            朝食、チェックアウト
9:00〜          クロスカントリースキー
10:00〜11:00    申告タイムレース
12:00〜         昼食、閉会式、アンケート回収
14:00           解散

《目次に戻る》


スキー・フォー・ライト ジャパン スタッフ

● プレジデント
青松 利明
● バイス プレジデント
丸田 昭輝
● 事務局長
秋山 卓也
● 会計
椎野 智子
● データベース管理
中出 崇
● 記録コーディネーター
佐藤 紀子
● アプリケーション コーディネーター
林 英幸
● 海外プログラム コーディネーター
内田 智也

《目次に戻る》


スキー・フォー・ライト ジャパン事務局
青松 利明
電子メール: info@sflj.org
ホームページ: http://www.sflj.org/

《目次に戻る》

SFL-J ホームページに戻る


Ski For Light - Japan (SFL-J) / info@sflj.org